【北千住多頭飼い崩壊】ご報告5
2012年11月28日北千住多頭飼い崩壊の猫たちへのご支援ありがとうございます。
11月27日、崩壊現場、お隣の屋根裏、屋上の調査に行ってまいりました。
まずはお隣の屋根裏にあった子猫の亡骸の確保をしました。ほとんど骨だけになっていましたが、茶虎の子猫だったようです。子猫にはあまりにも過酷な環境だったに違いありません。無責任な飼い主に殺されたも同然です。
屋根裏はそんなに汚されてはいませんでした。一時的な避難場所になっているようです。
崩壊現場との間の壁も破られていないようで、侵入経路は端にある隙間だけのようです。こちらの屋根裏に逃げ込んでいる猫たちを確保し、隙間を塞ぐ予定です。
次は屋上の現状確認。崩壊現場の階段はこれまた崩壊しかけているので、お隣の階段から上がりました。
この地区は、昔ながらの建物が密集している地域なので、隣との壁の隙間が十数センチしかありません。猫たちにとっては格好の遊び場であり危険の少ない生活の場でもあるようです。
屋根の上には干からびた糞があり、数匹の猫たちがひなたぼっこをしていました。
彼らは崩壊現場の子なのか、野良の子なのか、まったく分かりません。崩壊現場の子達は、少しずつですがトイレの使い方が上手になってきました。彼らであれば少しずつ糞害も減ってはくると思うのですが、野良の子だったら何か対策が必要です。
さて次は、以前教えて頂いたプレハブ小屋の確認です。
崩壊現場の真上にあるこのプレハブ、四畳半程度の大きさですが・・・こちらも崩壊寸前。
屋根の一部がなくなって、青空が見えています。
もちろん、猫たちのたまり場になっています。
床には朽ちたマットと大量の糞が散乱。ここは、床が腐れているので素人には危険です。大家さんにやってもらうしかありません。
一通りお隣の屋根裏と屋上を確認し、崩壊現場に戻りました。
まだクレゾールのきつい臭いは残っていますが、散布された日よりはかなり良くなっています。ボランティアさんのお力で掃除も進んでおり、きつかった糞尿の臭いもかなり無くなってきています。ボランティアの皆様の懸命な働きに感謝いたします。
お隣りへの侵入経路を再度確認すると、7cm×20cm程度の隙間がありました。猫たちはこんな狭い所を簡単に通れるのですよね。金網とウレタンフォームで塞ぐ予定です。
他に侵入経路が無いか、別の部屋を調査していた時・・・「みゃ~みゃ~」と子猫の声が・・・。子猫はこの現場から8匹全て保護したつもりだったのでびっくりしましたが、声のする付近を探してみると1匹いました。
母親にしっかりと抱かれ、おっぱいにしがみつく子猫を発見。押し入れに入れた家電ゴミの上に置いていたダンボールの上にいました。最初は別の避妊手術をおこなった白ネコが抱いていたのでびっくりしましたが、こちらがお母さんで2匹で育てているようです。幸いなことに元気よく鳴いているので夕方に北千住里親会の方にも見て頂き、保護するタイミングを決めることにしました。
こんな場所で生れすくすく育っている姿、子供を一所懸命に守ろうとする母猫を見て涙がでてきました。本当によかった。
北千住の現場ではまだまだ皆様のご支援を必要としています。
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皆様のお力をお貸しください。お願いします。